夏の夢

 

以下3冊を読了。

 

日航123便あの日の記憶 天空の星たちへ

www.kawade.co.jp

 

日航123便墜落の新事実 目撃証言から真相に迫る

www.kawade.co.jp

 

日航123便墜落 遺物は真相を語る

www.kawade.co.jp

 

・読むきっかけ

今年8月10日、ある夢にうなされた。夢の内容は、こんな感じだった。

<乗っている飛行機が墜落。墜落直前に目が覚める。目覚めると、普段の日常であり、夢だった模様。しかし、だれもこの墜落事故の夢を聞いてくれない(母だろうと親友であろうと)。夢の話どころか、自分のことを誰もが無視し、「なかったもの」扱いにしている。なぜだろう、と思っていると、テレビのニュースで飛行機事故のニュースが流れる。自分はその飛行機事故で亡くなっていて、ほかの人に自分の姿は見えていなかった・・・>

 

という夢だった。「夢の中の夢」ほど恐ろしいものはない。おまけに、その翌々日。テレビのニュースから「今年で日航機墜落33年となり、御巣鷹山では本日も慰霊が・・・」といったアナウンスが流れた。夢と現実の境界が崩れたような、そんな寒気がするほど恐ろしい体験だった。あの夢を見る前、なにか飛行機事故について調べていたことも一切なく、なぜあの夢を見たのかもわからない。

 

そこから、あの夢はなんだったんだろう、あの事故はなんだったんだろう、と思い、日航機墜落123便について、ネットを検索していく中でこの本を見つけた。どうも著者は事故当時、日本航空に勤めていた元スチュワーデスさんらしい。

※著者は、はてなブログも作成している模様。

tenku123.hateblo.jp

 

自分が夢を見た理由や原因はわからないが、最近私用で飛行機に乗ったこと、自分の前職は国内への飛行機出張が多かったこと、また出張時はほとんどJALだったこともあり、親近感も湧いて、手に取って読み始めてみた。

 

・感想

世の中には各種の陰謀論があり、突飛なところまでいくと「世の中を支配しているのはイルミナティフリーメーソン」など、そういった話は個人的にかなり好き。そんなことなんてあるわけない、そう思いながらも、最終的には熟読してしまう性格ではある。そんな世にあふれる陰謀論だが、この本は事実をもとに疑問を組み立て、その回答があるかないか、といった方式をとっており、「だから悪いのは●●だ」といった、断定口調になっていない。つまり、いつもの楽しく読む突飛な陰謀論とは性質が全然違う。データをもとにグラフや図、表があったり、参考文献はきっちりしてあったり、書きっぷりは学術論文のまさにそれ。それだけ真摯に書かれている。この真摯さは、最初の1冊目『日航123便あの日の記憶 天空の星たちへ』を読むと理解することができる。『日航123便あの日の記憶 天空の星たちへ』は、亡くなった同僚たちの紹介や、JALキャビンアテンダントが、どのようにして良いサービスを提供するように心がけているのかについて、詳しく書かれている。前職の出張でJALを使っていたときは、いつも「なんでこんなにいいサービスしてくれるんだろ・・・」と、JALキャビンアテンダントの対応に毎度感動していたが、この本を読むとなぜ彼女/彼らが、そういう接客をするのか、少し理解できた気がした(ついでにマイルカードもサファイアまで取りました)。海外旅行で外資航空会社(△航空)を使ったりもしましたが、サービスは当然JALのほうが上でした。デ○タのキャビンアテンダントさんも素敵だったけど・・・比較してしまうとやっぱり致し方ない部分が多く。※SMAPのようなオンリーワンを感じ取れる心がほしい。。

 

それだけプロとして仕事をやっていたことが伝わり、亡くなった犠牲者である先輩方から多くを教わり、当時の著者がキャビンアテンダントとして一人前になっていったであろうことが、本を読むとわかります。だからこそ、これだけ真摯にデータも交え、証言や記録もきっちり取って取材をしているんだろうと感じました。この本を陰謀論だと言うには、それなりに専門知識も必要とするはずです。著者の思いを察するに、この本に記載された疑惑が事実であろうが、なかろうが、真実を追求したいという強い意志を感じます(ほぼ事実ではないか、と感じ取れましたが)。すべては「なぜ、命が奪われたのか」。そこから出発しています。

 

データ、証言だけにとどまらず、本の中での取材を通じて、さまざまな疑惑だけでなく、事故当時のずさんな救助体制が見えてきます。事故当時に米軍が先に墜落機を発見するも、日本側の要請(とされる)により、救出を直前で断念したエピソード。米軍が墜落位置を知りながらも、墜落場所探しをしていた日本政府ならびに自衛隊。なにをやっているのかさっぱりわからない中曽根総理の動静。陰謀論うんぬん以前に、当時の救助体制はまったく整備されていなかったように見えます。未曽有の事故だったのは確かですが、指揮命令系統すらもぐちゃぐちゃです(何のために総理がいるのかわからない)。それについても、日本政府側からは納得のいく回答はない、という痛い事実があります。それは、事故後の事故調査委員会の調査方法や、調査報告書の結論(かなり強引に見える幕引き)も同様です。

 

www.youtube.com

 

以上の動画の14秒あたりを聞くと、機長は「オールエンジン」とは言ってないですよね・・・。どう聞いても。。。「オレンジエア」でしょ。オレンジエアってなんなのといったら、そりゃもう空を飛ぶあれしかないでしょ。。。

 

ここ最近、お世話になった親戚(親戚であり親友でもある)が病気で亡くなったときも、親御さんに挨拶にいったら「亡くなった息子をこれだけ覚えてくれていることが本当にうれしい」と言われた。亡くなってしまった人にとって、本当に亡くなったのは誰からも忘れられたとき、と言うように、この事故についても「忘れないでほしい」という強いメッセージがあったのだろうか。不思議な夏の夢だった。

 

www.youtube.com

 

森永卓郎はあまり好きではないが、元官僚ならではの感想でおおよそ当たってるんじゃないかとのこと。

 

 

the foreigner

f:id:tianbale-battle:20180530234214j:image

 

「007カジノロワイヤル」のマーティンキャンベル監督。出演は、みんな大好きジャッキーチェンと、元007のピアースブロスナン。

 

アメリカ旅行中の機内で鑑賞。日本未公開映画だが、すでにTwitter界隈の映画好きの中で公開が待ち望まれている。また、本作のジャッキーの呆然とした真顔が「月曜日のオレだ」と、各所で絶賛されている。

 

f:id:tianbale-battle:20180530234717j:image

↑月曜のオレ

 

「ハリウッドでいつも演じる、香港から来た刑事の役はもうこりごり」というジャッキーたっての思いで、今作は普通の中華料理屋のおじさん役となり、製作も兼任しているとのこと。

 

そんなわけで「普通のジャッキー」だから人間ドラマがメイン…になるわけもなく。今作は近年の流行りのマットデイモン「ボーン」シリーズ、リーアムニーソン「96時間」、デンゼルワシントンの「イコライザー」などに代表される、<舐めてた相手がじつは殺人鬼>映画のジャッキー版でした。そもそもただならぬ雰囲気を感じる「月曜のオレ」画像からも、やっぱりジャッキーが普通の中華料理店のオッさんに見えるわけない…。簡単に説明すると、かつてベトナム戦争でアメリカ政府から受託請負をしていた元特殊部隊かつゲリラのジャッキーおじさんが、ベトコン仕込みのブービートラップを駆使して、愛娘を殺したテロ実行犯を探していきます。

 

そんなわけでいつも通りのアクション映画なジャッキーですが、カンフー要素はやっぱり薄め。いろいろ技ありなアクションはありますが、こういう役は一見弱そうに見える役者が演じるからすごいんであって、かつて人類最強の名をほしいままにしたジャッキーが演じても「まだ本気をだしてないんじゃないか?」と思ってしまい。。。その代わり、テロ実行犯たちの内輪もめ、諜報部がテロを食い止められるか、といったサスペンス要素も多々あります。しかし、ジャッキーチェンという高級ホタテがいるのに、高級ホタテにソースをかけるような、どちらも美味しいんだけどそこ混ぜる?的な、印象をうけました。それ、味を打ち消しあってませんか?と。

 

ピアースブロスナンは、ひたすらジャッキーにマークされて、ベトコン仕込みのトラップ(という名の嫌がらせ)を受ける役で、当人はなにもしてないのに仲間に裏切られたり、社会的制裁を受けたり、踏んだり蹴ったりな役どころです。いい感じにおじさんになり、ボンドっぽさはだいぶ抜けてきましたね。

 

 

映画デトロイト

f:id:tianbale-battle:20180529023602j:image

アメリカで起きたアルジェモーテル事件(実話)の映画化。

 

アメリカ旅行中の機内で見たが、これほどアメリカへ行きたくない気分にさせられる映画はそうそうない(笑)そんな映画をアメリカ入国前に見るなよ、という話ではありますが…。

 

キャスリンビグロー監督の映画はハートロッカー以来。ビンラディン暗殺を描いた「ゼロダークサーティー」はあんまり食指が出ずに未見ですが、デトロイトはいい映画でした。

 

いろんな人の感想にあるように、ひたすら恐ろしい無知な白人アメリカンポリスたちの拷問、そして自分が有色人種であるがゆえの理不尽が描かれており、そこらのホラー映画より怖い話です。劇中は40年以上昔の話ですが、今の時代になっても、白人警官が丸腰の黒人を撃ち殺しても無罪放免な現実が末恐ろしい。この映画を見たら、なぜガキ使でダウンタウン浜田のブラックフェイス(お巡りさんネタで黒人の真似)が問題になったのか、少し理解できる気がします。

 

映画では序盤に黒人たちが暴動を起こし、当時ほとんど白人だった警官たちが鎮圧にあたっている描写がされています。白人警官の不安感も理解できるように描かれています。ただし、その暴動のきっかけも黒人差別に耐えに耐えかねたものだった、ということがネットで詳しく説明されています(映画はそこの説明がやや薄い)。決して暴動という「暴力」で安易に訴えていたわけではなく、暴動を起こさなければ平等を勝ち取れないほどの理不尽があった。そういう背景を見る前、見た後にでも知る必要がありそうです。

 

アメリカに行ってみて思うけど、とにかくなんでも喋って自分の意志を相手に伝える文化ですから。日本のように「相手の想いを汲んで」「遠慮して」「言わなくてもわかってくれるだろう」とか、そんなものはない文化です。そんなことしてたらずっとタコ殴りになるのがアメリカ、という印象です。だから、「平等もてめえで勝ち取れ」、というんですか。とにかく嫌なことは嫌だ、良いことは良いと言え、というところ。そうやって差別や男女不平等を減らしてきた国でもありますから。昨今のミートゥー運動もしかり。

どんなに強者にこっぴどくやられても、やられた弱者だってがっつりやり返せるのがアメリカという国ですが、やり返せないほどのひどいお話だからこそ、こうして映画化されたような気もします。この事件をきっかけに、魂を歌うソウルミュージシャンを引退した彼(ある登場人物)に対する鎮魂歌のような映画でもあり、アメリカという国の懐の大きさを感じました。ラストもそんな彼本人が歌うシーンがあり、泣かせます。

 

アメリカが舞台の恐ろしいハラスメントを描いた実話でありますが、今になって思えば日本でも共通するお話で、バカに権力と金を持たせたがゆえの某政権の忖度、某大アメフト部監督陣のパワハラが起きているように、バカに銃と警察権力を持たせてしまったがゆえのひどーいハラスメントの話が、映画デトロイトです。

「この夜を生き抜いてくれ」というセリフが劇中であるように、この映画と関係ない日本人の私も、なんとかこの社会で生き抜く必要がありそうです。

ブレードランナー2049

f:id:tianbale-battle:20171031005226j:image

 

IMAX3Dで鑑賞。

昔は週一ペースで映画を見ていたのに、ここ数年は全然見ておらず。最後に見たのはなんとマッドマックス怒りのデスロード以来、約2年ぶり!IMAXで映画を見たのはアバター以来で、音響と映像の進化に驚いた次第。大迫力の音響と立体映像を見るだけで元を取れたぐらい、大満足でした。

 

ここ数年は私生活や仕事でいっぱいいっぱいで、小難しそうな映画は意識して避けてきたんだけど、ひさびさに見ました、小難しそうな映画。見る前は真剣にアトミックブロンドにしようかと悩んだぐらいでした。

 

本作について「優等生すぎる」などの賛否もありますが、監督の名前がデニスと書いてドゥニと読む、名字はヴィルヌーブ、という時点で、もうどっからどう見ても優等生な雰囲気じゃないですか。そんなもん見る前からわかってんだろと、声を小にして言いたいヴィルヌーブ。

※ちなみに本作でヴィルヌーブ童貞を捨てました。他の作品は小難しそうなので以下略

 

前作もそんなに思い入れはなくて、「これがマトリックスなど、後続のSF映画に大きな影響を与えたのかー」ぐらいの感想でした。ただし、レプリカントであるロイの最期だけは、いまだに強烈な印象が残っています。あのかっこよさだけは忘れられません。

 

ちなみに本作もロイに相当するキャラクターが存在し、やっぱりグッときました。前作以上に、ロイの怒りや悲しみがわかる内容となっていて、そこが続編として非常によくできています。でもあんまり神話だとか、AIと人類の未来とは…、などといった、難しそうな感想を語るつもりは毛頭ありません。個人的には、結局この映画が描きたかったのは、ハリソン版「そして父になる」であり、なんだかんだ喧嘩しながらも、マドンナといろんな経験をして、"ひとつ上の男"になって葛飾柴又の実家へと戻る「男はつらいよ」(寅さんはハリソンフォード、マドンナはライアンゴズリング)的なお話で、個人的にはプログラムピクチャーのような楽しさを感じました。

 

思えば前作も、酸性雨降りしきるLAで、無職の中うどんを2杯頼むようなフーテンデッカードが、なんだかんだ周りに(宿敵からも)支えられて、男として、人間として一歩成長し、憧れの女の子と駆け落ちするというお話でした。今回のデッカードも年寄りになっても、やっぱり長年生きていてつらいことがあり、自分のせいでない、周りのせい、環境のせいとはいえ、フラフラとひっそり生きていたデッカードが、マドンナゴズリングとの出会いを通じて、「家族っていいよね」と、父としての自覚を持って葛飾柴又ではなくLAに戻る、そんな粋な一作でした。

 

男はつらいよファンは必見です(だいぶ曲解しているかもしれません)。

 

オシャレ、猥雑、静と動、が入り乱れる街。横浜市中区。

生まれも育ちも横浜のわたしが紹介する良いとこ横浜シリーズ。

 

生まれ育った中区は横浜のすべてが詰まっている街と言っても過言ではないでしょう。

 

・元町〜山下公園〜関内

f:id:tianbale-battle:20161128005722j:imagef:id:tianbale-battle:20161128005752j:image

f:id:tianbale-battle:20161128005925j:image f:id:tianbale-battle:20161128010003j:image f:id:tianbale-battle:20161128010110j:image

f:id:tianbale-battle:20161128010143j:image f:id:tianbale-battle:20161128010531j:image

言わずと知れたオシャレな横浜の最たる例。いまでもついつい散歩してしまうエリア。お金持ちのマダムたちが「オホホ」言いながら練り歩く元町。元町のヒル薬局は風邪を引いた時お世話になっております。店員さんもオシャレなマダムで「らしさ」を感じます。

昼の景色も夜景もキレイな山下公園大さん橋。デートにもってこいな場所です。大さん橋山下公園と歩いて坂を登って港の見える丘公園へ行けば、コクリコ坂巡りと彼女のハートをゲットで一石二鳥です。ちなみにコクリコ坂の近くには「FEEL」というラブホもあります!(笑)横浜スタジアムはいつも熱気がすごいです。野球だけでなく、ポルノグラフィティも毎年ライブやってる気がします。浜スタ近くには梅香亭という絶品のハヤシライスを出す洋食屋もあったが、現在は閉店とのことで…。

 

 

・中華街

説明不要。日本最大のチャイナタウンなんだとか。美味しいお店はたくさんあるので、みなさんもレッツ探索。個人的には深夜2時まで営業している馬(マー)さんのお店、秘伝のタレで水餃子の山東あたりがオススメ。

 

 

ここまでがみんながパッと思いつく横浜。以下は少しディープな横浜をお伝えしようと思う。

 

 

・関内〜寿町〜石川町

かつて「西部の町」と呼ばれた寿町。その由来は西部劇に登場する無法地帯のように荒れた町だったから(笑)元町や山下公園がウソだったかのような景色です。むかしは殺人、麻薬事件など多数でしたが、いまは浮浪者、ヤーさんの人々も高齢化が進み、昔のような活気はないです(活気出されても困るけど…)。昔はガソリンスタンドを勝手に駐車場化させたり、連射式チャカで騒いだり、まぁいろいろと…。でもいまはだいぶ落ち着いてきたようで、外国人向けの低価格ホステルなども点在しています。どちらかというと警察よりも介護が必要な町になってきており、ある意味平和かと思います。少しの小便くささとタバコくささが平気なら、駅も近くて家賃も安くて穴場だと思います。

オススメは安い、早い、うまいが売りの横浜発そば屋、味奈登庵(みなとあん)。横浜の各地に支店もあります。タクシーの運ちゃんが勧める店はうまい、の鉄板ルールがあるように、運ちゃん利用率も非常に高いです。これ食えるのかレベルの富士山そば、サクッとたべれる穴子天丼など、鴨のコクがステキな鴨南そば。安くてボリューミー、しかも美味しいコスパ最高なお店です。

 

 

・伊勢佐木モール、曙町、野毛、日の出町エリア

横浜の歌舞伎町といってもいいゾーン。市内最大の歓楽街。関内から桜木町にかけて飲屋街が続く野毛。大人のお姉さんと風呂屋で偶然恋に落ちることができる曙町。とりあえず買い物なら何かしらある伊勢佐木モール。再開発で少し大人しくなった日の出町。酒飲みたい、うまいもんを食いたいという欲望、性的な欲望、購買欲など、三大欲求のうち2つ(食欲、性欲)は確実に満たせる街となっています。

ただ伊勢佐木の治安の悪さは相変わらずで、学生時代は因縁つけられたりしたなぁ…。暴走族が集会開いてるとか、ヤクザが多くいたり、個人的には寿町なんかよりよっぽど怖い印象。いまでもホストだかキャバのキャッチなのか、スーツを着た連中が通りでよくオラオラしてます。仕事帰りのお水のお姉ちゃんなんかも歩いていて、とにかくカオスな印象。昔コンビニでバイトしてたけど、お水のお姉ちゃんは接客にうるさいんだよね(笑)内心「税金払ってないくせにエラソーにすんな」と思っていたけど(笑)

ちなみにオススメのラーメン屋は、関内側の伊勢佐木モール入り口の三國屋(さんごくや)。かつて系列の一國屋もあって、そちらも美味しかったですが、現在は三國屋に統合した模様。固め濃いめ、ニンニクと豆板醤をお好みで、ガッツリ食べるのが最高です。もう少し歩くと、ラーメン二郎関内店もあります。

ラーメン二郎の向かいにある焼き鳥屋「てげてげ」は宮崎産地鶏と九州ならではの酒を揃えていて、なかなかうまいっす。カゴ焼きからの、締めにユッケ丼。これで幸せになれること間違いなし。

 

 

・黄金町

実は中区ではなく南区ですが、歩いてすぐ、区境ということでご紹介。粋な下町よこはまばし商店街など、古き良き下町。昔の黄金町はそれはそれは恐ろしい街だったとのことですが、いまは浄化が進んで、風営法に認可された堂々とした風俗店がある程度(かつてはスナック形態の隠れ風俗店が乱立していた)。赤線地帯と呼ばれていたのも今や昔。安い買い物をしたければよこはまばしへ。最近は韓国系移民の方が増えていて、キムチや韓国料理なんかも美味しい店が増えています。

 

 

・住んでみて思うこと

よく「子供を育てる環境じゃない」と外様からお叱りを受ける地域ではあります。たしかに進学校に進んだ頭の良い同級生はみな落ちぶれてしまったり(それだけ学区内の教育レベルが低い、井の中の蛙だったということ)、犯罪も身近に多い。でもこれだけ刺激に満ち溢れた青春を送れるのはここしかないと思う。そしてこの環境で育つことにより、「タフ」さは身につくと思う。ちっとやそっとじゃへこたれない部分は、社会に出て役に立つとは思います。中華街があったり、韓国の人が多かったり、違う文化の人と触れる機会が多い点は、なかなか面白いと思う。柔軟な発想が身につくのではないかと。

ネットワークエンジニア

 

ネットワークやったり、サーバやったりしてる流浪の民みたいなサラリーマンですが、あるあるネタばかりで楽しく読めました(他人のブログに口を出さない主義)。

 

ハドソン川の奇跡」じゃないですが、なぜ救ったのに彼は裁かれたのか?!といった展開は、ネットワークエンジニアあるあるネタで。一生懸命ネットワーク組んだのに、「ネットワークが悪い」という一言の重み。そこからもう気分は機長。なぜ?私はあれだけやったのに!アプリ屋が話す意味不明な通信要件を、ちゃんと整理したのに?なぜ?アプリ屋から悪者にされて呼び出され、調べてみたらネットワーク全然悪くない。そんな時、殺意を抑えながら満面の笑顔で「問題ないっす(⌒▽⌒)」と答えたり、ときどき「どういうこと?」といじめたりする、そんなアットホームな職業で、もっと世の中に増えてほしいと切実に思う。(思うだけはタダ!)リブート版「ジャッジドレッド」でも、「ラクな仕事などない」と言ってたけど、そういうことっす。

 

SDNとかがもてはやされつつあり、「将来はルーターとかスイッチをぜーんぶまとめて1つのサーバに集約して、集約した中でルーティングとかいろいろ難しいことやっちまおうよ!」

というのがSDNだと思ってますが。これがネットワークエンジニア不要説が出る理由。ま、結局なくならないと思いますが。ネットワークある程度(ただやってたんじゃなくて、ある程度の修羅場を超えてきた、の意味で)やってきたなら、どこいっても通用すると思いますが。

 

もう今となってはサーバー屋さん兼セキュリティをやってる身としては、懐かしい思い出。ジュニパーとかフォーティーゲートとか元気かな。

コンサルあるある

「株屋は何も作らないし、何も生み出さない。客は株で儲けたらすぐ金に換えたがる。それはダメだ!」

「次の幻を探させるんだ。今回儲けた分に加え、次の株という幻に投資させろ!それを延々と繰り返す!中毒にさせろ!」

「だが我々にはバッチリ現金が手数料として入る!」

 

マークハンナ(映画ウルフオブウォールストリート)

 

 

SI業界での株屋はコンサルタントに該当するのかもしれない。

 

・無駄に意識が高いけど、技術力はない

株屋がコンサルタントになってくれた方がよっぽどマシ(金を儲けてくれるから)。「テイアン!カイゼン!」と言うが、非現実的なことばかり言って周囲を困惑させる。みんな仕方なく「うんうん」と聞いて、あとはスルー。あんまりスルーしすぎるとたまに暴走する方もいらっしゃるので、ほどよくかまってあげて、改善・提案活動に付き合う必要がある(!)。

 

・よくわからない単語(ルー語)を頻繁に出す

RFPは・・・」「そこにバリューが・・・」「SWOTで・・・」などと言うが、たまに「それってどういう意味ですか?」とつっこむと、すごい嫌な顔をする。または「そんなことも知らないの?」と言ってくる人も。サーセン、知らねーっすー。

 

・資料作成にこだわる

これがもう「情熱大陸」とか「プロジェクトX」に出れるんじゃないかと思うほど、資料作成(彼らはドキュメント!という)にこだわる。パワポならぴょんぴょん絵が動いちゃうもんね。パワポ上の仮想マシンがハードウェアをまたいで飛んでしまう。すんごいよ。これパワーポイントの話なんだけど。vMotionが絵になるんだからね。もう実際に仮想環境を構築したほうが早いんじゃね?と思うほど。いやー参った。あれにいくらかかってるんだろうか。仮想環境がまるまる買えてしまうんじゃないか。

 

・技術力がないことを開き直る

顧客の業務知識が大事であって、技術力なんてどうでもいい。下流工程なんて範囲外。俺は上流工程のコンサルだー!という勢いで開き直り。それはいいんだけど、ならば下流工程に余計な口出しをしないで、ちゃんとケツをまくってほしい。炎上案件は多種多様だが、彼らがなにも知らないがゆえに、無茶な要件を決めて、その後も無茶な要求を都度繰り出してきたケースもある。知らない事を知らない、と言えないコンサルタントさんは大変ですな。

 

・所詮はケツ持ち

「ちゃんと仕様どおりにできてますよね?なんかあったらその責任はコンサルさんよろ!」という立場のため、コンサルタントという名前はかっこいいが、結局のところ発注者のケツ持ち。「我々は能力があって、求められるレベルも高い!だから給与も高い!」と彼らは豪語するが、それは半分合っていて半分違う。実際は「能力が無くてもできるけど、修羅場が多すぎて能力とは別に鋭さが身に着く。嫌われ者立場や責任が大きいから、我慢料として給料が良い」だ。仕事内容はなかなか辛いと思う。以前、一緒に仕事をしたPMが元コンサルだったけど、話を聞く限り想像通りというか。修羅場というか嫌われ役というか。経営者(顧客)には「コストが下がった!」と好かれるけど、現場(顧客)からはリアルちゃぶ台返しをされたりと、かなり辛そうな話を聞きました。

 

 転職活動をしていてコンサルタントなんかどうですか?と言われたけど、冗談じゃねーって感じ。ある程度実力のついたオッサンになったらできるかもしれないけど、俺みたいなガキがやる仕事じゃねーわ。無責任コンサルになっちまうわ。