ポーラー 狙われた暗殺者
Netflix製作のバイオレンスアクション。これが意外な拾い物で超面白かった。そして見事なマッツミケルセンを愛でる映画だった…。つい1年前にマッツミケルセンを愛でるゲーム、デスストランディングで遊んでいたが、またしてもマッツファン必見の作品が登場した。
それにしてもマッツミケルセンは色々なクリエイターに好かれてる、なかなか珍しい俳優。どの作品も「本当作った人、マッツ好きなんだな〜」と感じさせられる。デスストでもセーブポイントの合間に、必ずマッツが出てくる夢の映像があり、愛でられマッツマッツしてた。
タバコ吸ってるだけでこの色気。並みの俳優じゃなかなか出せない。
本作も暗殺者設定なので、マッツが色々な職業に扮したコスプレが見れます。また、敵を倒すマッツ、女の子といい感じになるマッツ、ベッドで派手にスイングするマッツ、タバコを吸うマッツ、拷問されるマッツ、復讐するマッツ、涙するマッツ、裸のマッツなど、マッツでいう松花堂弁当状態になっていて、圧巻です。
ストーリーは引退間近の暗殺者である主人公が、他の暗殺者に狙われて黒幕を追うというシンプルなもの。こう書くとありきたりですが、ひたすらエロとグロを散りばめてカラフルに仕上げた作風となっており、このご時世では珍しいR指定な内容が素晴らしいです。人を殺めたらちゃんと血が出る映画はやっぱり素晴らしいですよ。PG13だとかすり傷みたいに描かれているので、逆に教育上よろしくない。人が死ぬというのは、本当はこうなるんだよ、というのはちゃんと描いた方がいいと思う派。とはいえ本作はや(殺)り過ぎだし、マッツもヤりすぎですが…。マッツ駅弁からの、ベッド戦闘シーンは凄いです。
監督は初めて伺った人で、ジョナス・アカーランドという方。あまり知らなかったですが、ミュージックビデオ界では超有名な人らしく、ジャミロクワイのCanned Heat、マドンナのMusic、レディガガのTelephoneとかのビデオを作ったりした偉人でした。
思えばレディガガのTelephoneのビデオは、タランティーノのキルビルをリスペクトしまくった一作でした。本作もタランティーノ映画(キルビル)に近い、荒唐無稽な感じの面白いアクション映画となっています。
Jamiroquai - Canned Heat (Official Video) - YouTube
Madonna - Music (Official Music Video) - YouTube
Lady Gaga - Telephone ft. Beyoncé (Official Music Video) - YouTube
あと冒頭で、かつて「アメリカのたけし軍団」と呼ばれたあのジャッカスのジョニーノックスビルに似た俳優が出ており、誰だろうかと思ったら、まさかの本人。老けててちょっとわからなかったっす。。。でも思えばそれだけ時が経過したということで、私も歳をとりました。一応暗殺者の役ですが、相変わらずジャッカスみたいなことやってるキャラで笑えました。見た目はイケおじになっても、こういう所が変わらないのは良いです。
ジョニーノックスビルが出るシーンで、アースウィンドアンドファイアーのセプテンバーが効果的に使われて、カラオケみたいに歌う用の字幕が出るところは、さすがミュージックビデオの巨匠だけはある、テンポの良さでした。
Earth, Wind & Fire - September (Official Video) - YouTube
デヴィッドフィンチャーなんかもミュージックビデオ出身でそれこそ同じマドンナとかのビデオを撮ってた人なので、この監督の映画ももっと見たいと思いました。