the foreigner

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「007カジノロワイヤル」のマーティンキャンベル監督。出演は、みんな大好きジャッキーチェンと、元007のピアースブロスナン。

 

アメリカ旅行中の機内で鑑賞。日本未公開映画だが、すでにTwitter界隈の映画好きの中で公開が待ち望まれている。また、本作のジャッキーの呆然とした真顔が「月曜日のオレだ」と、各所で絶賛されている。

 

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↑月曜のオレ

 

「ハリウッドでいつも演じる、香港から来た刑事の役はもうこりごり」というジャッキーたっての思いで、今作は普通の中華料理屋のおじさん役となり、製作も兼任しているとのこと。

 

そんなわけで「普通のジャッキー」だから人間ドラマがメイン…になるわけもなく。今作は近年の流行りのマットデイモン「ボーン」シリーズ、リーアムニーソン「96時間」、デンゼルワシントンの「イコライザー」などに代表される、<舐めてた相手がじつは殺人鬼>映画のジャッキー版でした。そもそもただならぬ雰囲気を感じる「月曜のオレ」画像からも、やっぱりジャッキーが普通の中華料理店のオッさんに見えるわけない…。簡単に説明すると、かつてベトナム戦争でアメリカ政府から受託請負をしていた元特殊部隊かつゲリラのジャッキーおじさんが、ベトコン仕込みのブービートラップを駆使して、愛娘を殺したテロ実行犯を探していきます。

 

そんなわけでいつも通りのアクション映画なジャッキーですが、カンフー要素はやっぱり薄め。いろいろ技ありなアクションはありますが、こういう役は一見弱そうに見える役者が演じるからすごいんであって、かつて人類最強の名をほしいままにしたジャッキーが演じても「まだ本気をだしてないんじゃないか?」と思ってしまい。。。その代わり、テロ実行犯たちの内輪もめ、諜報部がテロを食い止められるか、といったサスペンス要素も多々あります。しかし、ジャッキーチェンという高級ホタテがいるのに、高級ホタテにソースをかけるような、どちらも美味しいんだけどそこ混ぜる?的な、印象をうけました。それ、味を打ち消しあってませんか?と。

 

ピアースブロスナンは、ひたすらジャッキーにマークされて、ベトコン仕込みのトラップ(という名の嫌がらせ)を受ける役で、当人はなにもしてないのに仲間に裏切られたり、社会的制裁を受けたり、踏んだり蹴ったりな役どころです。いい感じにおじさんになり、ボンドっぽさはだいぶ抜けてきましたね。